オリンパス機とBORG 77EDで航空祭を撮る

F-2機動飛行

松島基地にて、開催された2009年度松島航空祭を、E-30とBORG77ED*1の組み合わせで撮影してきました。実感としては、航空機・戦闘機撮影にもBORGは結構使える!という感じでした。もちろん利点・欠点もあります。

E-30+BORG 77ED2にて撮影、トリミング、回転済み。

この組み合わせを試したのは、

ZUIKO 50-200mmではカバーできない領域の撮影を行いたかった

実感として、70-300mmや50-200mm+EC-14であれば、50-200mmできっちりと撮影したものをトリミングしたほうが、良いと感じている。そう考えると新たに導入するなら、400mm〜500mm程度のレンズでないと満足できないことが予想されたから。

SIGMA 50-500mmの画質に満足できなかった

シグマの50-500mmはズーム倍率が大きく、ブルーインパルスの撮影などでは便利だが、高倍率ズームのため、画質は50-200mmに劣る。それを超えるには、現状では単焦点レンズしかない。

家にあった

野鳥や、天体観測用にすでにボーグの77EDがあったので・・・

撮影前の準備・設定

機材

E-30+BORG 77EDの組み合わせで、手持ち撮影です。あとは、フロントヘリコイドセットで、ヘリコイドを前方に移動させています。これにより、撮影中のピント調整が可能になります。ただし、ちょっと前方過ぎるので、ヘリコイドの位置変更を検討中。また、ダンデライオン系(?)の電子アダプターを導入済みです。
E-30/E-3以外では、ファインダーがミラーなので、ピント確認をやりにくいかと思います。(追記 後日E-620でBORGを使って撮影したところ、ファインダーでピント確認して、MFで撮影可能でした。E-5xx系よりはファインダー倍率が改善されているのが効いているようです。)

撮影方法

AFモードは、MFではなく、S-AFを使用。電子アダプター使用のため、合焦しない限りシャッターが切れません。なので、シャッターボタンを押しながら、手動でピントを操作し、撮影対象に合焦させます。または、ファインダーを見ながらMFでピント調整ですね。AF位置は基本的には中央一点AFで、構図により移動させます。
すばやく、AF/MFを切り替えるためにFnキーをAF/MFの切り替えに使うと良いかもしれません。
基本的には、S-AFを使用したほうがピントは良いですね。ただし、ブルーインパルスコークスクリューの演技など、こちらに向かってくるような演技だといつの間にか被写界深度から抜けていて、ボケたり、シャッターが降りなかったりします。*2
手ブレ補正は、基本的にはOFFで、シャッター速度は1/1000以上を心がけました。

撮影モード・露出

基本はシャッター速度優先のSモードにてシャッター速度1/2000程度を指定して撮影しました。曇り空ですしE-30は露出アンダーよりオーバーに強い味付けなので、+0.7EV程度露出補正をかけました。
また、ISO Autoにしておけば露出は、ISO Autoで調整してくれるので、これがお勧めだと思います。
シャッター速度を落としたい場合もISO Autoで基準感度が200でもISO100まで落としてくれるので、便利です。
ただ、ISO100にしても、シャッター速度1/125sだと露出オーバーだったので、離陸・着陸の撮影やプロペラ機の撮影にはND4かND8はあったほうが良いと思いました。そのようなシャッター速度の場合は、ISの使用が不可欠かと思います。

機材の問題点

スリープモードや電源OFF状態になると、電子アダプターの焦点距離設定がおかしくなるので、スリープをOFFにしましょう。バックライトを消す設定にしておけばそこまで電池寿命に影響はなさそうです。
77EDでもちょっと重いので、50EDも試したいところです。ただ、画質は落ちるだろうなぁと・・・

*1:焦点距離510mm(35mm版 換算約1000mm) F6.6

*2:ある程度の慣れの問題