オリンパス機で天体写真(星の撮影)を撮る(9) 長時間露出時のノイズについて

長時間露出時発生するノイズは、ISOの設定、露出時間、周囲温度(撮像素子の温度、機種によって影響を受けます。
同じ機種間・周囲温度であれば、基本的には、EVが同じなら、ほぼ同じノイズが発生します。つまり、ISO800 30sとISO1600 15s、ISO3200 8sの長秒時ノイズは傾向としては、ほぼ同じです。ただし、長秒時ノイズ以外の色再現度・細部の再現度などはISOが低いほうが有利なので、基本的には低ISOで長時間露光するほうが、動かないものを撮る場合には有効かと思います。
ただし、赤道儀無しで星などを撮る場合には、星が流れるので、感度を高くしないと暗い星まで写らないなどの点から、積極的に感度を高くする場合もあります。

 撮像素子の温度によってもノイズの発生が変化します。連続撮影していると、撮像素子の温度の温度が上昇し、長秒時のノイズが増えます。

 その他、機種間でも大きな差が有ります。実験したところ、基本的には新しい機種のほうが、長秒時ノイズが少なく、特にE-30/E-620以降とそれ以前とでは、ノイズの量に大きな差があることが分かりました。このことから画素数が増えただけではなく、世代が違うことが推測できます。

E-500

E-500/ISO1600/30s 撮影1コマ目 中心部1024x768等倍切り出し(ノイズ低減OFF/長秒時ノイズリダクションOFF)

E-500/ISO1600/30s 撮影101コマ目 中心部1024x768等倍切り出し(ノイズ低減OFF/長秒時ノイズリダクションOFF)

E-500/ISO1600/30s 撮影101コマ目 全体を1024x768にリサイズ(ノイズ低減OFF/長秒時ノイズリダクションOFF)


E-510

E-510/ISO1600/30s 撮影1コマ目 中心部1024x768等倍切り出し(ノイズ低減OFF/長秒時ノイズリダクションOFF)

E-510/ISO1600/30s 撮影74コマ目 中心部1024x768等倍切り出し(ノイズ低減OFF/長秒時ノイズリダクションOFF)

E-510/ISO1600/30s 撮影74コマ目 全体を1024x768にリサイズ(ノイズ低減OFF/長秒時ノイズリダクションOFF) 注:中心部左側の黄色いものは光漏れで、ノイズには関係有りません。


E-30

E-30/ISO1600/30s 撮影1コマ目 中心部1024x768等倍切り出し(ノイズ低減OFF/長秒時ノイズリダクションOFF)

E-30/ISO1600/30s 撮影112コマ目 中心部1024x768等倍切り出し(ノイズ低減OFF/長秒時ノイズリダクションOFF)

E-30/ISO1600/30s 撮影112コマ目 全体を1024x768にリサイズ(ノイズ低減OFF/長秒時ノイズリダクションOFF)